2011年7月14日木曜日

覇王の番人(上・下)

著:真保裕一
覇王(=信長)の番人、すなわち明智光秀の物語。
歴史物をほとんど読んだことがなかったので、言葉遣いに慣れず読みにくかった。が、内容は面白かった。どこまで史実を忠実に書いているかは疑問だが、一般的な謀反を起こした愚かな武将像は、秀吉側がねじ曲げて創ったものだろう。この本に書かれている光秀が実像に近いのではないかと思える。歴史は常に勝者によって語られるのだから。
光秀側から見た信長、秀吉、そして光秀自身が新鮮で面白い。